マリッジブルーってどんな状態？なりやすいタイプや原因を知って対処しよう

マリッジブルーとは

誰もが耳にしたことのある「マリッジブルー」。結婚前後の時期に、なぜか気持ちが落ちてしまうことや、結婚に対して迷いを感じることを言います。自分は大丈夫と思っていても、突然陥ってしまう人もいるのです。
男女問わずどんな人でもなる可能性がありますが、女性のほうがなりやすいと言われています。苗字を変えたり職場を異動したり、女性の場合は大きく環境が変わるケースが多いからです。

大好きな人と結婚できて嬉しいはずなのに、気分が晴れないのは悲しいですよね。でも、マリッジブルーについて理解を深め、対処法を心得ておけば大丈夫！
この記事では、マリッジブルーの症状や原因、なってしまったときの克服方法まで詳しく解説します。

マリッジブルーの症状

マリッジブルーになると心や身体にどんな変化が表れるのでしょうか。出方は人それぞれですが、多くの人が経験する例を挙げてみます。

落ち込み

なんとなく悲しい気持ちが続く、前向きになれないという状態。モヤモヤとした何かが心の中にひっかかっているような感覚です。家事や仕事を億劫に感じることや、趣味が楽しくなくなることもあります。ひどくなると日常生活に支障をきたすことも。突然涙が出てきてしまうケースもあります。

イライラ

怒りっぽくなったり些細なことでイライラするのもマリッジブルーのひとつ。周りも困惑しますが、感情のコントロールがきかず、本人はとても辛い思いをします。今までは穏やかだった人が結婚を機に急に変わってしまう場合も。パートナーや周囲の人の言葉に過敏になってしまうのも特徴です。

眠れない

寝つきが悪い、熟睡できないといった睡眠に関する悩み。頭の中でいろんな考えがぐるぐる巡り、しっかり休むことができなくなります。夜ひとりになったときだけ不安感や悲しみが込みあげてくる人もいるようです。眠れないと脳も身体も疲れ、余計にマリッジブルーが深刻になってしまいます。

疲れやすくなる

慢性的な疲労感が気になったり、ちょっとしたことで疲れてしまう症状。身体がだる重く感じることもあれば、活動意欲が低下することもあります。休んで回復できればそれほど深刻ではありませんが、毎日同じ状態が続くと健康を損なう可能性もでてきます。

マリッジブルーになる原因

原因が思い当たれば解決に導きやすくなりますね。自分では意識していなくても、知らず知らずのうちにストレスになっていることもあります。なぜかわからないけど結婚前後に心や身体の不調を感じるようになった人は、当てはまることがないかじっくり考えてみてください。

相手に対する不安

付き合っていたころは一緒にいて楽しかったり安らげたり、最高のパートナーだと思っていても、いざ結婚となると今まで見えなかった部分に気がつくものです。結婚に対して温度差がある、大事な話に真剣に応じてくれないなど、「一生のパートナーがこの人で大丈夫かな？」と不安になる人がたくさんいます。
一緒に暮ら始めると生活リズムにズレがあり、思い描いていた結婚生活が送れないというのもよくある例です。ちょっとした生活習慣の違いが目につき、365日一緒にいることが苦痛になってしまうカップルもいます。

環境の変化

結婚前後は多かれ少なかれ環境の変化に直面します。長年使ってきた姓が変わることや知らない場所に引っ越すことに不安を感じる人も多いでしょう。相手の都合に合わせて部署移動や転職をせざるを得ない場合もあります。
とくに、女性は出産のことも考えて退職を決意する人も。どこの職場でも出産を経て復帰できるようになればいいのですが、職種や職場の雰囲気によってはそれが叶わないのも現実です。今まで培ってきたキャリアを失うことは不安や悲しみ、絶望感にも直結します。

金銭的な問題

切っても切れないのがお金の問題。一緒に暮らすためには生活費の分担を決めなくてはなりません。収入に応じて一定額を入れるのか、ふたりの収入を合わせてお小遣いを引くのか、カップルごとにやり方はさまざま。自分の負担が大きいと不公平だと感じたり、相手の収入に頼ることに申し訳ないと感じたり、人それぞれいろんな感情が浮かんでくることでしょう。独身時代とは違い、好きなことにお金を使えなくなることでストレスを感じる人もいます。
また、目前の結婚式や新婚旅行で大金が必要になり戸惑う人も。他人になかなか相談できず、ひとりで悩んでしまう人も多いのです。

家族がらみのストレス

結婚が決まると相手の家族や親せきとも新たな繋がりが生まれます。最初パートナーの実家に挨拶しに行くときは誰でも緊張しますよね。徐々に打ち解けていければいいのですが、なんとなく合わないな…と感じるとうまくやっていけるのか心配になります。
中には自分の家族に結婚を反対され、言い争いになってしまう人もいます。実の親が自分の望む結婚に賛成してくれないと、寂しさや腹立たしさを覚えるものです。

準備の忙しさ

婚姻届けの提出や名義変更、挙式の打ち合わせなどなど…。やることが多くなにかと忙しい結婚準備。日々仕事や家事をこなしながら決まった期間で準備を進めていくのは、体力的にも時間的にもハードです。
とくに、挙式の準備中にマリッジブルーなる人が多くいます。理想とする挙式スタイルがパートナーと異なる、細かい部分の話し合いでいつも意見が合わないなど、ふたりの考え方が違うとストレスを感じてしまいます。また、自分が熱心に取り組んでいるのにパートナーが協力してくれないケースも。負担が大きくなるだけでなく、相手は自分との結婚に積極的ではないのかな？と悲しい気持ちになることもあります。

マリッジブルーになりやすい人の特徴

性格にかかわらず誰でもなり得るマリッジブルーですが、陥りやすいタイプがあります。

優しい人

他人を思いやる優しさのある人は、マリッジブルーになりやすい傾向があります。結婚前後は相手との話し合いが増える時期。パートナーの意向を尊重するのは大事なことですが、我慢しすぎると当然ストレスが溜まります。
無意識のうちに自分を押さえ込んでいませんか？生涯一緒に暮らすとなれば、ある程度自分の意見を通すことも必要です。「それは違うな」と思ったときは素直に表現するよう心がけてみましょう。

真面目な人

きちんと仕事をこなす真面目な人もマリッジブルーを経験しやすいです。普段は他人からの信頼も厚く、スケジュールに沿って物事をこなしていけます。しかし、結婚にハプニングはつきもの。計画通りに進まない場面も多々あります。
自分が思ったように相手が動いてくれなかったり、生活習慣の違いを非常識だと感じてしまったり、イライラすることも増えるかもしれません。結婚に関しては、トラブルや感覚の違いまで楽しむつもりでいると楽になれますよ。

周囲から「優しい」「真面目」と言われたことがない人も、このような側面を持っている場合があります。マリッジブルーになり、初めて自分の隠れた一面を認識する人もいます。
結婚を機に、自分の内面とじっくり向き合ってみるのもいいですね。

マリッジブルーを克服する方法

非常に辛い状態が続くマリッジブルー。なってしまったら具体的に何をすればいいのでしょうか。効果的な解決策を紹介します。

相手に気持ちを伝える

マリッジブルーの原因には、ほとんどの場合パートナーが関っています。何か悩んでいることや不安に思うことがあれば、率直な気持ちを打ち明けてみましょう。答えが返ってくるのが怖いときもあるかもしれません。しかし、生涯ともに歩むパートナーです。ここできちんと話し合いができれば、将来うまくやっていける可能性が高まります。

結婚している人に相談する

すでに結婚している先輩新郎新婦に話を聞いてみましょう。実際にマリッジブルーを経験したという人もいるかもしれません。どうやって乗り越えたのか聞けると心強いですね。
自分とは全く違う視点からアドバイスしてくれる人もいるはずです。友達でも同僚でも自分の両親でも、信用できる人ならなるべく多くの人に話してみてください。性別や年代の違う人の話も参考になりますよ。

気分転換する

結婚のことばかり考えすぎていませんか？人生の一大イベントなので無理もないですが、たまには結婚から離れてリフレッシュするのも大切です。趣味に没頭する時間を作ったり、街に出てカフェやウィンドウショッピングを楽しんだり、短時間でもいいので頭をリセットする時間を持てるといいですね。
思い詰めると誰でもネガティブな思考になってしまいます。

疲れを癒す

眠れない人や疲れが取れない人はゆったり過ごす時間を確保しましょう。週末何もせずごろごする、寝る前の1時間は好きな本を読む、仕事の休憩中にハーブティーでリラックスするなど、自分をいたわってあげましょう。環境の変化で無意識のうちに疲れがたまっている人も多いのです。
また、疲れからイライラや落ち込みが来るパターンもあります。身体が疲れると精神的にも弱ってしまうもの。体調が悪いと実感する前から、癒しの時間を確保する習慣をつけたいですね。

結婚の時期を見直す

さまざまな事情から早く結婚しなくてはと焦ってしまう人もいます。マリッジブルーに陥っていると、普段の自分とは違い正確な判断ができないことも。マイナスな気持ちのまま結婚するのは避けたほうが良いです。相手に今の状態を話し、結婚の時期を遅らせるのもひとつの方法です。少しゆっくりする時間ができれば、だんだんと穏やかな気持ちに戻れます。
出産希望で早く結婚したいと考えている人は、一度産婦人科に相談に行ってみるのもおすすめです。妊娠・出産に関する技術は日々進歩しているので、もしかすると今焦って結婚する必要はなくなるかもしれませんよ。

専門家にアドバイスをもらう

生活に支障が出るほどマリッジブルーがひどくなってしまったら、カウンセラーやメンタルクリニックなど専門家に頼りましょう。最初はマリッジブルーだと思っていても、それがうつ病やほかの病気に発展してしまう可能性もあります。適切な治療を受けることで楽になり、結婚に対して前向きになれる人もたくさんいますよ。専門機関に出向くのはハードルが高く感じるかもしれませんが、一度相談すると自分を客観的に見られるようになります。雰囲気のよさそうなところを探してみてください。

それぞれ状態に合わせた対処法はありますが、マリッジブルーを避けるにはストレスの原因を取り除くのが一番。
例えば、結婚式の費用で悩んでいるなら、手作りのアイテムを使って少しでも節約してみましょう。簡単に作れる招待状や席次表などの専用キットがあります。

マリッジブルーを克服できた暁には、以前よりふたりの信頼関係が深まるはず。永遠の誓いの証として結婚証明書に署名し、新居に飾っておくのも素敵ですね。

マリッジブルーを乗り越えて「この人と結婚する！」決意したからには、新婚の時期を思い切り楽しみましょう。
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